東日本大震災、寄り添ってくれた男性

2016-11-22

最も印象に残っている異性との出会い。
それは5年前、東日本大震災が起きた時に訪れました。
東北地方に住んでいた私は、あの日激しい揺れと襲い来る津波から何とか生き延びました。
しかし試練の日々は続きます。
ライフラインが全滅し、食べる物もろくに無い状態。
友人知人の安否も分からない上に、津波で家を失った親族を一時的に引き取り、世話をしなければならない状況に追い込まれました。
自分の不安を押し殺して、私は仕事と家事、親族の世話に一生懸命取り組みました。
しかしそんな無理が長続きするはずもなく、私は次第に心身のバランスを崩していきました。
そんな時、ある男性との出会いが私に訪れました。
彼は震災復興支援のため、関東から東北支社にやって来たサラリーマンでした。
そして近場で働いていた私に、「頑張ってますね」と声をかけてくれたのです。
聞くと、彼は普段から被災者に積極的に話しかけるようにしていたそうです。
私はその中の一人に過ぎませんでしたが、彼の何気ない言葉に救われたような気持ちになりました。
ずっと「頑張れ」と言われ続けてきた私。
もちろんそれは励ましの言葉なのですが、「こんなに頑張っているのに、まだ頑張らなければいけないの?」と思わせるプレッシャーの言葉でもありました。
しかし彼は、「頑張ってますね」と私の頑張りを認めてくれたのです。
たった一言でしたが、とてもあたたかい気持ちになりました。
その後交際しましたが、彼が関東の本社に戻ってしまってからは、自然に関係は消滅しました。
震災から5年が経ち、落ち着いた環境の中で私は今でも彼の一言を思い出します。
あの出会いが無ければ、きっと私の心はどこかで折れてしまっていたでしょう。
辛い状況下で訪れた彼との出会いは今も私の支えです。
辛い時にこそ寄り添ってくれる人の大切さを強く感じた出会いでした。

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